スカクリブログJAPAN バックナンバー

みなさん、こんにちは。スカイクリエーションの伊藤です。

今日は「飛行前点検」のお話。

 

皆さんも車の免許を取得する時に教習所で「運転する前には点検をしましょう。」と習っていると思います。

ただ、車の場合は実際には誰もしていませんよね。走っている間に壊れても道の端に止めて車屋さんをまっていたらいいですからね。

 

しかし、ヘリコプターの場合はそうはいきません。壊れたからちょっと止めて、は出来ません。最悪の場合、墜落になってしまいます。

そこで今日は飛行前の点検についてのお話をしようと思います。

これは車のとは違い、パイロットは必ず毎回行っています。もちろん旅客機もやっていますよ。

本当は実機をみながら、実際にやって行くと早いのですが、今回はブログということなので文章のみの紹介となってしまいます。なるべくイメージしながら読んでください。

なお、専門用語が出てきますが、適当に無視してください。やはり実物がないと説明できませんので、これだけ点検しているというのを知ってもらえればいいと思います。

 

計器パネルのところにあるマスタースイッチをオンにします。

機体右側にある点検窓を開けて、中にある警報灯注意灯の点灯確認スイッチを押し、ライトが点灯するか?球がきれていないかチェックします。

ローターブレーキ作動チェックとブレーキライト点灯チェック。

燃料計で残量チェック。

マスタースイッチオフ。

機体右側の点検窓から・・・、

ギアボックスオイル:オイルの量が適量か?、漏れがないか?、テレテンプで異常温度になっていないかったか?

フレックスカップリング:ヒビがないか?、ねじナットのゆるみはないか?

ヨークフランジ:ヒビがないか?

スプラグクラッチ: オイル漏れがないか?

静圧管:異物混入してないか?管が詰っていないか?折れ曲がっていないか?

コントロールロッドエンド:ねじゆるみがないか?軽く動きなおかつゆるすぎないか?

スチールチューブフレーム:ヒビがないか?へこみ、曲がりがないか?

結束線:電線等を結束しているビニールが緩んでいないか?切れていないか?

テールローターコントロール:他の部分と干渉していないか?スムーズに動くか?がたつきがないか?

点検窓を確実にしめる。

 

エンジンの右側

キャブエアーダクト:つまり、破れがないか?

キャブヒートスクープ:ゆるみがないか?ヒビがないか?

エンジンシートメタル:ヒビがないか?

電気ターミナル:取り付け状態確認。

燃料ライン:燃料漏れがないか?

オイルクーラードア:ドアを開けてオイルクーラー内に異物がないか?

オイルライン:オイルもれがないか?固定ファスナーのゆるみがないか?

排気管システム:ヒビがないか?

エンジン一般:全体の状態確認。

Vベルトコンディション:切れ、破断、亀裂がないか?適度なテンションがあるか?

スプラグクラッチ:オイルもれがないか?

上部ベアリング:オイルもれがないか?

テレテンプ:異常がないか?

下部シェーブ:欠損がないか?状態確認。

フレックスカップリング:ヒビがないか?なっとが緩んでいないか?

ヨークフランジ:ヒビがないか?

スチールチューブフレーム:ヒビがないか?へこみ、曲がりがないか?

テールローターコントロール:他の部分と干渉がないか?スムーズに動くか?

 

エンジン後部

冷却ファンナット:マーキングがずれていないか?

冷却ファン:ヒビがないか?

ファンスクロール:ヒビがないか?

テレテンプ:異常がないか?

下部ベアリング:オイル漏れがないか?

 

後部

テールコーン表面:ヒビがないか?異常がないか?

ファスナー:ゆるみがないか?

航法灯:状態確認

 

テールローター

ギアボックステレテンプ:異常がないか?

ギアボックス:オイルの量が適量か?オイル漏れがないか?

ブレード:へこみ、ひび、ゆがみがないか?

ロッドエンド:干渉がないか?スムーズに動くか?

ピッチリンクジャムナット:ねじ緩みがないか?欠損がないか?

チーターベアリング:状態確認

チーターベアリングボルト:ゆるみがないか?

コントロールベルクランク:作動確認

 

テールコーン

リベット:欠損がないか?状態確認

表面:へこみ、ヒビがないか?

衝突防止灯:球切れがないか?ヒビがないか?

アンテナ:取り付け状態の確認

アタッチメントボルト:状態確認

 

エンジン左側

エンジンシートメタル:ヒビがないか?

排気管システム:ヒビがないか?

エンジンオイル量:4〜6クォート内か?

燃料ライン:燃料漏れがないか?

ガスコレーター燃料抜き:ドレインから燃料採取し異物混入がないか?匂い、色の確認

スロットルリンケージ:作動確認

バッテリー、リレー:状態確認

オルタネーターベルトテンション:ベルトの張りが正常か?

スチールチューブフレーム:ヒビがないか?へこみ、曲がりがないか?

エンジン一般:全体の状態確認

 

主燃料タンク

燃料漏れ:燃料漏れがないか?

燃料タンク量:タンク内を目視

給油口キャップ:確実に閉める

主燃料タンク燃料抜き:ドレインから燃料採取し異物混入がないか?匂い、色の確認

 

メインローター:ブレード:へこみ、ヒビ、ゆがみがないか?

ピッチチェンジブーツ:オイル漏れがないか?

メインヒンジボルト:コッターピンがあるか?

ロッドエンド:状態確認

ピッチリンクジャムナット:状態確認

ピッチリンクワイヤー:状態確認

ファスナー:脱落、破損がないか?

スワッシュプレートシザース:状態確認

 

その他

コントロール系の周りに物がないか?

荷物室に不必要な物がないか?

シートベルトの状態確認

ドアの状態確認

ドアヒンジ、安全ピンの状態確認

ランディングギアの状態確認

移動用車輪が外れているか?

航法灯の状態確認

ピトー管のつまりがないか?まがりがないか?

ウインドシールドのよごれ、ひび、われがないか?

空気取り入れ口の状態確認

着陸灯の状態確認

等等・・・。

飛び立つ前にパイロットがチェックする項目はパイロットが気づけばきりがありません。

また、最後には機体の周囲を一周してビニールやゴミがないか?周りの状況を把握します。

そして、機体も遠くから見て全体のバランス等を再確認します。

 

今日はココまで・・・。

次回の予定は「エンジンスタート前点検」です。

お楽しみに。