スカクリブログJAPAN バックナンバー

みなさんこんにちは。スカイクリエーションの伊藤です。

 

先週の週末、提携クラブのKOSヘリクラブでは神戸空港でフライト会を行いました。

空港なのでもちろんATCが必要でみなさんATCをがんばって練習されていました。

 

さて、今回は「ヘリコプター離陸から巡航飛行へ」です。

 

さて、お待たせしました。

 

ついにヘリコプターが空を飛びます。

 

まず、操縦系統には3つあります。

1つ目はコレクティブといって左手に車のサイドブレーキのようなレバーがあります。

グリップにはバイクのようなアクセルがあり、外にまわすとオープン、内にまわすとクローズとなります。

通常はガバナーが自動で調整してくれますのでこのストッロルはエンジン始動の時、エンジンクールダウンの時、訓練の時、ガバナー故障の時くらいしか操作しません。

サイドブレーキのようなレバーを上に引くとヘリコプターの浮力が増します。これはメインローターのピッチを操作しています。

 

2つ目はサイクリックといって、操縦桿のことです。360度動き、動かした方にヘリコプターが傾き、その方向に動きます。ただし、ある程度のスピードがある時には倒した方に旋回していきます。

ホバリングの時には前はもちろん、後ろや右、左も360度好きな方に動くことができます。

 

3つ目はペダルといって、右足と左足とそれぞれにあります。ホバリングの時に踏んだ方に機首を向けます。ある程度のスピードがあると風見鶏効果でかってに進行方向を向くのでほとんどペダル操作はしていません。

 

この3つの操縦系統を使い、ヘリコプターを自在に操っていきます。

 

左手のコレクティブを序所に上にあげて行きます。あげて行くとヘリコプターが浮こうとしますので同時に右手のサイクリックを使いその場所から動かないように操作します。(ヘリコプターが動こうとする反対側にサイクリックを動かす)また、同時にペダルをつかって同じ方向を向いているように調整します。

 

ヘリコプターは基本的にはコレクティブをあげると比例して左ペダルを踏みます。これは、以前にテールローターのところで話したようにコレクティブをあげればあげるほど反動トルクが働きヘリコプターは右を向こうとするからです。

 

ヘリコプターが浮くが浮かないかというところで安定したらさらにコレクティブをあげてヘリコプターを浮かします。

 

この時もサイクリックで場所の維持、ペダルで方向の維持をずっとしなくてはいけません。

コレクティブもヘリコプターが上に行こうとしたら下げてやる。ヘリコプターが下がろうとしたらあげてやるといった操作が必要になります。

 

これが、ヘリコプターのホバリングというものです。ヘリコプターの操縦の中でも一番難しい技術です。これができればヘリコプターの操縦のほとんどが出来たと言っても過言ではないと思います。

 

だいたい10時間から15時間くらいで皆さんホバリングができるようです。中には1時間で出来てしまうとんでもない人もいるようですが、別に早ければいいというものでもないので焦らずに行きましょう。

 

それではテイクオフ。

なるべく遠くに目標物を決めます。その目標物にまっすぐ向かうように・・・。

サイクリックを序所に前に倒して行きます。するとヘリコプターも序所に前進スピードを増して行きます。この時に一気に前に倒してしまうとヘリコプターが高度を失いますのでゆっくり倒して行きます。

 

(空港などの広い場所の場合)

40ノットまで加速します。そして40ノットでサイクリックを少し手前に引いてやります。するとヘリコプターは高度を上げます。(引きすぎると失速してしまう)

離陸速度は60ノットが理想です。60ノットのまま巡航高度まで上昇していきます。

ペダルでトリム調整。

 

ここで、ヘリコプターって垂直にテイクオフしていくものだと思っていませんでしたか?

もちろんヘリコプターの特徴に垂直に上昇できるというのもありますが、安全の為、また効率を考えるとまったく飛行機と同じように加速してから上昇した方がいいのです。

ヘリコプターも飛行機のように前進速度があると楽に上昇できます。

さっきは空港など広い場所でしたが、狭い場所でもなるべく前進速度を稼いでから上昇を始めます。

 

さて、巡航の高度まできたらサイクリックで80ノットになるようにヘリコプターの傾きを調整します。さっきまでは60ノットでしたので前に倒していくとスピードが上がっていきます。

感のするどい方ならお気づきかと思いますが、ヘリコプターは必ず進む方向に傾いています。傾いた方に動きますし、傾きの角度によってスピードも変わります。

 

同時にスピードが上がるとパワーも必要になりますのでそのままの高度を維持しようとするとコレクティブを上に引いてパワーを足してやります。パワーを足してやると言いましたが、正確にはメインローターのピッチを増やして浮力を増してやります。同時にガバナーが回転を維持しようとしてアクセルを開いてパワーを足してくれます。

 

ペダルはトリムを見てまっすぐに調整してやります。

 

R22の場合は80ノットが巡航速度になりますので80ノットで決めた高度を維持して遠くの目標物に向けまっすぐフライトを続けます。

 

これが、「レベルアンドストレートフライト」 といい、ヘリコプターの基本中の基本のフライトになります。基本だけど難しい・・・。

 

今日は、離陸から巡航飛行までを行いましたが、どうでしたか?このようにして空へ向かって飛んで行くのです。

 



今日はココまで・・・。

 

次回の予定は「加速、減速」です。

お楽しみに。