飛行前のチェック項目を徹底解説!【動画あり】
04.21.2025 | ブログ

飛行前のチェック項目は、4つの重要ステップで構成されています。
動画では、本校の訓練生である江里口さんに密着し、実際の飛行前の様子をご覧いただけます(動画は約25分間)。
さらに手順だけでなく、航空用語も解説しています。そのため、これから飛行訓練を始める方や、イメージトレーニングをしたい方におすすめです!
ぜひ、これからの訓練に活かしていただけると幸いです。
※記事と動画で紹介する情報は、あくまでも一例となりますのでご了承お願い致します。安全な飛行を目指して、他の教材等も参照することをお勧めします。
飛行前チェックリスト:パイロット訓練生が実践する4つのステップ
1. Briefing (ブリーフィング)
最初に、飛行前に教官と訓練生で事前打ち合わせを行い、モチベーションを高めます。
【目的】
- フライトの計画を明確にし、訓練の目標や課題を整理
- 天候や使用する機体の情報を確認
動画内の見所!
👤 教官:「今回の目標は何ですか?」
👦 江里口訓練生:「トラフィックパターンから下降する際の手順をスムーズに行い、綺麗に下降したいです!」
2. 駐機場へ移動
続いて、実際に機体まで移動する際、空や風の状態を確認します。この移動が、飛行前に重要視されることは少ないですが、この間に訓練生と教官のフラットな会話もあり、意外と重要なコミュニケーションの時間となります。
【目的】
- 実際の空の状況を確認(風、雲量、他の機体の動き)
- コミュニケーションを深める
動画の見どころ!
👀 ロングビーチ空港内にある本校の駐機場!
3. Pre-Flight Inspection (プリフライト・インスペクション)
次に、飛行の前に機体の状態をチェックします。外見の傷確認はもちろん、電気系統の動作確認もします。また燃料・オイル量のチェックも行い、不足していたら補充するなどして、安全な飛行準備を整えます。
【例えば】
- 外部チェック例
- 機体の損傷(へこみ、ひび割れなど)
- 燃料の漏れ(サンプルを取る)
- タイヤの状態(摩耗、異物の挟まり)
- アンテナ類やピトー管の損傷
- 可動部(エルロン・ラダー・エレベーター)の自由な動き
- 内部チェック例
- 搭載書類の確認
- 電気系統のチェック
- 燃料・オイル量の確認
※上記以外にもあります。
動画の見どころ!
👤 中村校長のアドバイス:「近くから機体を確認するだけでなく、遠くから機体を見て、スポット(オイル漏れなどによる水溜り)をチェックしよう!」
4. Taxiing (タキシング)
その後、他の機体に注意しながら、滑走路へ向けて移動します。ここでも周囲の状況に気を配り、安全にタキシングします。
Takeoff (テイクオフ)
いよいよ離陸です!飛行訓練が本格的に始まります。行ってらっしゃい!
以上が、パイロット訓練生が実施する飛行前チェックリストになります!ぜひこれからの訓練にお役に立てば幸いです!
おまけ!動画内で使用された航空用語集!
ぜひ、動画を見ながら勉強する際に、お役立てください!
- Traffic Pattern: 空港で離着陸する際に、航空機が飛行するあらかじめ定められた飛行経路
- Touch-and-Go Landing: 機体の車輪を滑走路に一度接地させた後、すぐに離陸すること
- Go-Around: 着陸時に、滑走路の状況により着陸を中止して再上昇すること
- Normal Takeoff and Landing: 通常の離発着
- Flare: 着陸時に降下速度を遅くして、より柔らかい着陸をするために行われる操作のこと
- Roundout: 機体を進入姿勢から着陸体制にスムーズに移行させる操縦のこと
- Approach: 進入・着陸する時の最後の区間
- Descent: 降下
- Sky Clear: 快晴・雲量がゼロの状態
- Ballooning: Flare時に操縦桿を引きすぎて、瞬間的に上昇した状態
- Headwind: 向かい風
- Flaps: 機体の揚力/抗力を増やす、高揚力/抗力装置
- Pitot Tube: 空気の流体の流れの速さを測定する計測器
- Aileron: 機体の傾きを制御する補助翼
- Elevator: 機首の上下の動きを制御
- Rudder: 機首の左右の動きを制御
スカイクリエーションは、パイロットになりたい方を全力で応援しています!以下の記事では、航空学校の選び方を詳しく解説していますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。